7月のご挨拶2021.7.1(木)
<これからの時代に求められる能力を育む>(その4)
『デジタル革命』
本年から、文科省は無償でデジタル教科書を配布し始めています。24年度から本格的に導入します。しかし、東京23区の教育委員会は86%が懸念を示しました。
デジタル革命において、日本はアメリカ・中国・その他の国より遅れていることが指摘されています。
経済・教育・文化の面で世界をリードしていると自負していた日本は、いつの間にか後進国になろうとしているという危機感の表れがあります。
終戦生まれの私は、Windows3.1のPCから未来を予見し、小学6年生に「卒論」として画像・音・文章をCDに焼いて卒業させました。今思うと、PCからスマホへの移行を予見できませんでした。
「スマホ脳」を語る前に、既に幼児から大学生、そして社会人まで、数年でSNS・LINE・YouTube・ゲーム・ネットショッピングにどっぷりつかっている状況になっています。
「スマホ脳」は、日本も先進国と同様になっています。
7歳児でインターネットを毎日使い、11歳で全員スマホを持ち、3~4時間(スウェーデン)、9時間(アメリカ)という調査もあります。
結果、子供は<学力低下><自制心低下><注意力散漫>になり、依存性が高くなり、「スマホ中毒」ともいえる現象が増えつつあります。
そして、これは大人にむしろ顕著に表れています。つまり、我々から人間としての「精神的な健康」を奪っているのが現在ではないでしょうか?
英国では、スマホ保持を学校で禁止したら、成績が上がり 成績格差が縮小という実例もあり、教育デジタル化は何のために、そしてデジタル教育革命は幼児教育に必要なものなのでしょうか?
次号から、現在のきらら幼稚園の保育教育の実態を踏まえて考えていきます。