11月のご挨拶2021.10.29(金)
<これからの時代に求められる能力を育む>(その8)
運動会を何とか終えましたので、上記標題について<これからの時代><求められる><能力><育む>に分けて再考し、コロナ後を踏まえて考えたいと思います。
<これからの時代>
新型コロナウイルス感染症は、あと3年程度でインフルエンザ並みになると予想できます。
私はこの園に来て、これほどコロナに振り回されると思いませんでした。
着任してすぐ明徳小の講堂でした(雨のため)。次の年は4部制に分けて園庭、そして本年は何とか明徳小でできるよう準備しプログラムを作成しましたが、直前実施不能になり2日に分け園庭で行いました。
これからの時代、人間が育つのにIT機器が不可欠になるという幻想めいた希望は消失しつつあります。それではどうすれば良いでしょうか。
私は、今の子ども・若者たちに任せるべきだと考えます。
<求められる>
求められることは、私たちが責任を持って考えられるのでしょうか。
グローバルの時代にこれ程コロナ対応が異なる国々の姿を見るだけで、何が真実で何が科学的か、専門家・政治家・民衆は的確に捉えられたでしょうか。
悪あがき的教育で生き抜く今の子どもたちこそ未来を拓き、デジタル時代を生き抜く力をつけていると思います。求められる世界も能力も、子どもたちに内包されていると考えるべきです。
<能力>
コロナで子どもたちの能力が毀損されたと教育の専門家が声高に警告していますが、子どもたちの能力をみくびってはいけません。
破壊されたのは私たち大人の能力であり、子どもたちは後退せず前進しています。心の傷とか生きる力を子どもが失っていることは全くありません。
これが、私がこの園で体験した子どもの能力・底力です。
子どもたちは常に大人たちの思い・考えを凌駕して成長していきます。
<育む>
私たちが園を続けるのは、子どもの成長力、その根拠となる能力を信じ、それを支援する保護者の皆様の力を信頼するからです。
<育む>力は、今回のコロナによって得た力強い学びでデジタル時代を超えて続きます。